ユーロ圏の債権格下げによりユーロが暴落し、日経平均も押し下げる
2014/08/31
先週末の欧米市場はユーロ圏の各国債権の格下げが近いとの報道で金融株を中心に売りが広がった。ただ、格下げは事前に格下げで見直すと発表されていたことから予想通りとの見方が支配的となり、引けにかけては下げ幅を縮小した。
そして、週末のうちに実際に S&Pは、トリプルA格を持つフランスを含め、9ヶ国の格下げを発表したことで、ヨーロッパの債権問題が改めて意識されて金融株を中心に下げる展開となった。また、金融株以外も円高・ユーロ安も進んだことで輸出関連株を始め、幅広い銘柄が売られ、ほぼ全面安となった。
ただ、今晩のアメリカ市場が休場と言うこともあり、積極的な売買が控えられ、売買代金は 7500億円と再び 1兆円を大きく下回った。また、大きく下げたものの 1日の値動きは小さく 57円にとどまった(後場はわずか 18円)。
また、日経平均の終値は 121円(1.43%)安の 8378円。
今日の戦績
8001 伊藤忠
【購 入】805円(12/12)
【現在値】754円
【損 益】(-51円。-6.34%)(前日比 -23円。-2.96%)
8002 丸紅
【購 入】484円(12/12)
【現在値】473円
【損 益】(-11円。-2.27%)(前日比 -13円。-2.67%)
伊藤忠、丸紅ともに大きく下落した(後場は大きく動くことはなかったが、前場に大きく下落した)。
日経平均は金曜日を上げた分が下がったくらいの下げ方だったが、伊藤忠、丸紅ともにそれを上回る下げ率だった。伊藤忠に至ってはほぼ倍の下げ方である。
丸紅は、せっかく先週末に購入価格を上回って引けていたのに、あっさりと再びマイナス圏に落ちてしまった。
丸紅は 25日移動平均を上回っているため、25日移動平均が下値抵抗線になってくれそうな予感もするが、伊藤忠は 1ヶ月前の 755円を下回ったことから次の下値支持線まで大きく底が抜けている状況といえる。
伊藤忠は明日上がらなかった場合は、730円くらいまで下げる可能性があるのではなかろうか...
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