ヨーロッパ上昇、アメリカ下落、東京市場ほぼ変わらず 方向感が乏しい状況
2014/08/31
アメリカ市場は一戸建ての住宅販売件数が市場予想より低かったことや、ダウがリーマンショック後に付けた高値を一時上回ったこともあり、利益確定売りに押される形でジリジリと値を下げ、終値では前日より安く終えた。22ドル(0.20%)安の 12,734ドル。
ただ、積極的に下値を売り込むこともなく、新たな材料が出るまではしばらく方向感が出にくくなる可能性はある。
同様に東京市場も新たな材料に乏しく、前日終値を挟んで上がったり下がったりの状況が 1日続いた。
11時頃までは前日終値を中心に上下に 10円弱の非常に狭い値幅での膠着状態が続いていた。その後香港市場が大きく上昇して始まったことを受けて東京市場も上昇し、前日比 +37円の 8886円まで上昇したがたが、東京市場がお昼休みのうちに香港市場は上げ幅を縮小し始めマイナスに転じると、東京市場も同じように下げ始め、13時過ぎには東京市場もマイナスに転じた。
その後は前日比 -39円、8810円を底値にマイナス圏を上がったり下がったりしながら、引けにかけては下げ幅を縮小して取引を終えたが、全体としては大きな方向感がないまま取引を終えた。8円安の 8841円。
ただ、全体的には方向感が乏しかったが、一昨日の FOMC発表を受け、円高基調が続くとの見方から輸出関連の主力株が売られ、資金流入による資源高期待から資源関連株が買われ、資金が移動を始めている模様で、売買代金も 1兆1213億円と金曜日でありながら売買そのものは活発のようだ。
今日の戦績
8002 丸紅
【購 入】484円(12/12)
【現在値】530円
【損 益】(+46円。+9.50%)(前日比 +13円。+2.51%)
欧米市場、東京市場と軟調な展開の中、丸紅株を含む資源関連、商社株が大きく値上がりした。
理由は、FOMCの低金利政策延長に伴うもの、および、イラン情勢の緊迫化に伴いものと思われる。
上記の理由により、原油、その他の資源など商品市場に資金が流れ込み、価格高騰が期待されるためにそれらの関連株として、資源関連、商社が上昇しているものと思われる。
また、もともと毎年この時期から春ごろにかけては夏のアメリカのガソリン需要増大に向けて原油が値上がりする時期でもあり、商社株が値上がりしやすい時期でもある。
それらの流れを受け、日経平均が方向感なく上げ下げしていた中、丸紅は非常に好調な値動きだった。丸紅は次の上値抵抗線と思われる 550円~560円くらいまではすんなり上昇するものと思ってはいたものの、ここでの急騰は嬉しいオドロキだ。もう 2連騰くらいしてくれれば心おきなく売れるのだが、果たして週明けの値動きやいかに!
また、すでに売っていたのだが伊藤忠も大きく上昇していた(終値で 2.83%上昇)。
丸紅以上に伊藤忠の上げは驚いた。昨日の下げ分(8円安)を取り戻すどころか、820円~830円にあった上値抵抗ラインを一気に突破したからだ。これで、880円~900円くらいまでは比較的軽い値動きで上昇していくのではなかろうか。
また、日経新聞に「資源関連株が」との記事が出ていたこともあり、このニュースを見た人たちが商社株も含めて来週手がけてくれれば、来週売り時にはちょうどいいタイミングが来るだろう。すごく期待している。
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