幸太郎の株式トレード日記

日経平均、ジャスダック平均、マザーズ指数、ダウ平均、ナスダック株価指数と株式トレードの結果報告日記

検証シリーズ:寄付と引けの値段とどちらが高いのか?それを検証してみた

      2014/08/31

3月7日の売買レポートの最後に、「寄付と引けとどちらの価格が高いのか」と言うことを確認してみたことを書いた。
 http://kabu.kabuinfo.info/112
 
今回は、それをもう少し細かな条件を含めた上で改めて検証してみた。
今後は、これらの情報を元に新たなトレードルールを作っていくきっかけになれば、と思っている。
 
 
まずは、全銘柄で検証をしてみた。
ただ、全銘柄と言いつつ、1株の単価が 100円を下回るものは対象外とした。
また、期間は 2000年01月04日~2012年03月27日までだ。
 
その結果は以下の通りだ。
 
「寄付で買い」「引けで売り」の場合
 勝率 54.51%。平均利益 1.44%、平均損失 1.80%。期待値 -0.03%。
 
逆に「寄付で売り」「引けで買い戻し」の場合
 勝率 60.16%。平均利益 1.35%、平均損失 2.04%。期待値 -0.00%。
 
勝率が売りと買いで逆になっていない(足して 100%を超えている)理由は、買値と売値が同じ場合(寄付と引けが同じ値段の場合)は、いずれも勝ちと計算されているためだ。
 
 
この結果から、寄付の値段は引けの値段より高いことが多い(引けにかけて下がっているものが多い)と言うことが分かる。
そのため、確率論で行くとデイトレードは売りからはいる方が勝てる可能性がやや高い、といえるだろう。
 
引き分けでもいいと考えるのであれば、何も考えずに適当に銘柄を選んで売買を行っても 6割は勝てるのだ。
 
 
では、続いて、デイトレードを行うに当たって曜日が関係あるのか、検証をしてみた。
 
曜日で言うと、
 月曜日は休み明けで欧米市場の動向を見極めるために比較的売買数が少ない。
 金曜日は週末のため持ち高の調整をする場合が多い。
といったことなどが言われている。
果たしてそれが値動きにどのような影響があるかを探ってみた。
 
 
条件は、上記で検証を行ったものと同じで全銘柄(100円以下は対象としない)で、期間も同じだ。
 
その結果は以下の通りだ。
「寄付で買い」「引けで売り」の場合
 月曜日:勝率 53.65%。平均利益 1.45%、平均損失 1.95%。期待値 -0.12%。
 火曜日:勝率 53.75%。平均利益 1.41%、平均損失 1.81%。期待値 -0.08%。
 水曜日:勝率 54.50%。平均利益 1.44%、平均損失 1.77%。期待値 -0.02%。
 木曜日:勝率 55.17%。平均利益 1.45%、平均損失 1.72%。期待値 +0.03%。
 金曜日:勝率 55.41%。平均利益 1.43%、平均損失 1.74%。期待値 +0.02%。
 
逆に「寄付で売り」「引けで買い戻し」の場合
 月曜日:勝率 60.68%。平均利益 1.47%、平均損失 2.07%。期待値 +0.08%。
 火曜日:勝率 61.10%。平均利益 1.36%、平均損失 2.01%。期待値 +0.05%。
 水曜日:勝率 60.24%。平均利益 1.33%、平均損失 2.05%。期待値 -0.02%。
 木曜日:勝率 59.63%。平均利益 1.28%、平均損失 2.04%。期待値 -0.06%。
 金曜日:勝率 59.24%。平均利益 1.30%、平均損失 2.02%。期待値 -0.06%。
 
結果を見てみると分かるが、曜日によって結果が違うことが判明した。
 
明らかに週の前半の方が期待先行なのか、寄付が高く引けにかけて下がっていく傾向があり、週末に行くに従って、今度は逆に寄付より引けにかけて値上がっていく傾向が見て取れるのだ。
 
この結果から行くと、月曜日だけ寄付で売り注文エントリー、と言うトレードルールはありかもしれない。
 
 
さてさて、これまでのトレードルールには「100円以下は対象としない」と言う条件を入れているが、これをもう少し値動きがハッキリでやすいように「250円以下は対象としない」という条件に変更してみた。
 
その結果は以下の通りだ。
 
全日程通算
「寄付で買い」「引けで売り」の場合
250円・買い
 勝率 53.78%。平均利益 1.41%、平均損失 1.73%。期待値 -0.04%。
 
逆に「寄付で売り」「引けで買い戻し」の場合
 勝率 59.39%。平均利益 1.33%、平均損失 1.95%。期待値 -0.00%。
 
 
各曜日ごとに分けた場合
「寄付で買い」「引けで売り」の場合
 月曜日:勝率 52.84%。平均利益 1.43%、平均損失 1.88%。期待値 -0.13%。
 火曜日:勝率 53.08%。平均利益 1.38%、平均損失 1.74%。期待値 -0.08%。
 水曜日:勝率 53.68%。平均利益 1.42%、平均損失 1.70%。期待値 -0.03%。
 木曜日:勝率 54.46%。平均利益 1.43%、平均損失 1.65%。期待値 +0.02%。
 金曜日:勝率 54.77%。平均利益 1.41%、平均損失 1.67%。期待値 +0.02%。
 
逆に「寄付で売り」「引けで買い戻し」の場合
 月曜日:勝率 59.99%。平均利益 1.45%、平均損失 1.97%。期待値 +0.08%。
 火曜日:勝率 60.29%。平均利益 1.34%、平均損失 1.92%。期待値 +0.05%。
 水曜日:勝率 59.56%。平均利益 1.32%、平均損失 1.96%。期待値 -0.01%。
 木曜日:勝率 58.82%。平均利益 1.27%、平均損失 1.96%。期待値 -0.06%。
 金曜日:勝率 58.37%。平均利益 1.28%、平均損失 1.94%。期待値 -0.06%。
 
結果は、全体的に勝率はやや下がっているものの期待値はほぼ変わらないと言う結果になった。
おそらく、これは寄付と引けの金額が同じと言う銘柄が減ったことによるものと考えられ、収益期待に対して 1株の単価はあまり関係がないと考えていいだろう。
 
ただ、期待値は変わらないものの、平均損失が減っているため、実トレードを行う上ではドローダウンを減らすためにも 1株単価はある程度高い方がいいのかもしれない。


 

 - 検証シリーズ

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